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アスリートとアスリートを応援する人のための知識データベース

《運動単位とは?》

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すべての筋肉繊維(筋肉をさらに細かくしたもの)は、運動神経とつながり『運動単位』というもので成り立っています。※図を参照

運動というものは、その運動神経を行き来し、脳から指示を出して動くといった具合です。
 
そしてその一つの運動単位には一つの筋肉繊維ではなく、多くの繊維を単位として含みます。
またすべての筋肉は異なった運動単位の種類から構成されています。

それぞれの最大収縮スピード、筋力、疲労度合いは、その「種類」に大きく影響を受けます。

《2つの運動単位》

ほとんどの筋肉は、2つの種類に分けることができます。
一つは、
Slow low threshold motor unit (SMU) – Slow twitch muscle fiber(遅筋繊維)を含む運動単位。
もう一つは、
Fast high threshold motor unit (FMU) – Fast twitch muscle fiber(速筋繊維)を含む運動単位。 
※  さらに細かく分かれますが、ここでは割愛させて頂きます。
 
SMUは、ゆっくりのスピードの筋収縮、低い収縮力を持つ疲労に対して強い運動単位であり、低い閾値(反応を起こすための必要最小限の刺激)で起こります。
一方FMUは、速いスピードの筋収縮、高い収縮力を持ち疲労に対しては弱い(早く疲れる)運動単位であり、高い閾値でしか起こりません。
 
つまり普段、電車のつり革に捕まってまっすぐ立っている状態は、SMUが働き長い間立っていられます。(最近は、すぐに地べたに座ってしまう若者もいますが・・・w)

電車が急ブレーキをかけ、バランスを崩し大きな力で身体を支えないといけなくなったときにFMUが働きます。でもその大きな力を仕事場につくまで続けていられないですよね?

そのように私たちは、2つの種類を使い分けています。

《人間の行動とスポーツでは・・・》

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普段生活しているとこの2つの運動単位が時と場合によって脳から指示が行き、自然と働いてくれています。それにより効率よく身体が働くようになっています。
 
もちろんスポーツのような大きな運動になると、速いスピードや大きな力の中、上記のような機能を正しく無意識下で動かないといけない。さらに機能的に・・・。

かなり高度の技術を身につけないといけない訳です。
そしてそれはトレーニングによって身につくことが出来ます。
 
つまりスポーツには、このSMUとFMUが高いレベルで機能しなければなりません。
これは脳の誤作動を少なくすることと言えます。
だからトップアスリートには、頭が良い(頭がきれる)人が多いのかもしれませんね。
 
2つの運動単位とその機能を知っていれば当然ですよね?
 
 
参考文献:
Widmaier, E., Raff, H., Strang, K., 2007. Vander’s human physiology: the mechanisms of body function. McGraw Hill, Boston.
Comerford, & Mottram., 2013 “Kinetic control” Churchill Livingstone.