athlete knowledge

アスリートとアスリートを応援する人のための知識データベース

走りの『基本』って何だろう?

『基本』という言葉は、よく使われますが、抽象的過ぎます。
「基本が大事だ!」と言われても、漠然とは理解できますが、
何を指しているのかがわかりづらいものです。

走運動に限っていえば、基本とは、「速く走ることができる身体の使い方を
実践するための基本動作」と言い換えていいと思います。
(何か難しそうだな、と引かないでくださいね)

「良いフォームで走れ!」よく言われます。
「フォームが悪いから速く走れない」これもよく使う言葉です。

それって、何が良くて、何が悪いの?
ここが問題です。足が運ぶと思ってませんか?
走りは、自分の身体を使って小さなジャンプを繰り返す運動です。
全身運動と言われるのは、そういう理由からです。
地面からもらった反発力を推進力に換えて進んでいくわけですが、
足(脚)だけ意識しても高い推進力は生まれません。

動きを見る上で、観察点は、大きく分けて、10のポイントがあります。
(増やそうと思えばいくらでも増やせます:笑)

〇接地
〇足関節
〇膝関節
〇股関節
〇姿勢(体幹)
〇肩関節(肩甲骨)
〇肘関節
〇頭部
※重心位置
※全身協調性

これら全てが「鶏が先か? 卵が先か?」という世界です。
何が言いたいかというと・・・
例えば、ブレーキがかかる接地をしてしまう人に、接地を直せと言っても、
そう簡単に修正できませんよね。
なぜならば、そういう接地をする身体の使い方をしているからです。
つまり、上記の10のポイントを視点に、使い方に対する結果を解明する必要があります。
「足関節が先か?膝関節が先か?」「足関節が先か?肘関節が先か?」という具合に。

10のポイントが複雑に相互影響し合って、フォームが形成されていますから、
ここが大事なところです。ただ、人それぞれ何年、何十年もの間で培った
身体の使い方(癖)が染み付いていますから、動き修正をさらに難しくさせるのです。
ですから、全てを短期間に改善するのは、ちょっと無理ですが、一つのポイントを
改善するだけで、他が同時に良くなることがあります。

動きを改善し、速く走れるようにし、ランニングエコノミーを向上させる。
この世界を体感していただきたいと思っています。