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《筋肉の3つの役割》

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私たち、トレーナーや理学療法士、柔道整復師などスポーツ医療に関わる人たちは専門学校などで
下記のように筋肉の役割を学びます。
 
◉コンセントリック・コントラクション(短縮性収縮)
◉エキセントリック・コントラクション(伸張性収縮)
◉アイソメトリック・コントラクション(等張性収縮)


 すべての筋肉が、3つの役割があり、場面によって使い分けます。
ただ、それぞれ筋によって上記の中の
一つの役割により効果的というものがあります。
 
例えば、「広背筋」
この筋肉は、肩関節の『伸展』『内転』『内旋』が主な動きです。
これは、投球動作など矢状面での腕の加速をパワフルに行うものです。
※回旋動作などもです。
 
生体力学的に大きな可動域で、速いスピード、高強度の力を発揮することが出来ます。
 
つまり、役割では、コンセントリックが得意な筋肉であると言えます。
 
逆に、「肩甲下筋」はどうでしょう。
この筋肉は、コンセントリックより肩の過度の変位を起こさないように上腕骨頭を安定させるエキセントリックが得意な筋肉です。

《観点を変える》

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上記のように筋肉には、3つのすべての役割がありながら、それぞれ得意な分野があるということです。
 
他の観点から筋肉の役割を考えると次のようになります。
◉コンセントリック→可動機能(Mobility)
◉エキセントリック→安定機能(Stability)
◉アイソメトリック→姿勢制御機能(Postural control)
 

StabilityやMobilityが、筋肉の特徴によって決まっていると考えられています。それはあくまで解剖的ロケーションと構造からの考えです。
 
1関節筋はStabilityで、2関節筋はMobility。
深層筋はStabilityで、表層筋はMobility
など。
 
筋肉の特徴を良く知り、それがMobilityが得意なのか、Stabilityが得意なのかによってアプローチも変わるかと思います。
 
ただ、がむしゃらに1つの筋肉をコンセントリック、エキセントリック、アイソメトリックすべて同じ量で行えばいいのでしょうか?
 
観点を変えると、より深くトレーニングも考えることが出来そうですね!
 

参考文献:
Comerford, & Mottram., 2013 “Kinetic control” Churchill Livingstone.
Sharman, S.A., 2002. Diagnosis and treatment of movement impairments syndrome. Mosby, St. Luis.
長島 解剖学アトラスⅠ P.141 文光堂