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アスリートとアスリートを応援する人のための知識データベース

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筆者は毎年、神宮球場や東京ドームといった関東の球場はもちろん、コボスタ宮城、甲子園球場、ヤフオクドーム……など、全国の球場へ足を運ぶ野球女子だ。今年も春のオープン戦から、時にはカメラ、時にはスコアシートを片手に約70試合を観戦した。 今年は特に、どこの球場へ行っても女性向けのサービスやグッズの販売、イベントの告知が増えた気がする。見返りが多く楽しそうなイベントがあれば行ってみたいと思うし、可愛いグッズがあれば身につけたいと思うのは女子ならでは。
個人的に気になったイベントをいくつか紹介してみよう。
 
 日本一となったホークスは、今までは女子高生のみであった対象を全女性ファンに広げ、「タカガールデー」と銘打ち入場女性全員にピンクユニフォームを配布。もともと女性イベントを多く企画していた球団だが、今まで若い女子しかもらえなかったピンク色の可愛いユニフォームが、今年は全員貰えるとは……羨ましい。
 最後までパリーグを熱くしたオリックスは、「オリ姫企画!集まれカメラ女子!」というカメラ女子にはたまらないイベントを開催した。球団専属カメラマンから撮影レクチャーを受けられ、練習風景やスタンドから選手を撮影できるというものだ。当日撮影した写真が、球団で選考され、最優秀作品に選ばれると好きな選手を10分間撮影できる権利を送られるという〝賞品〟も良かった。他にも千葉ロッテは「カメラ女子シート」なるものを設置。3種類の座席チケットが付いており、試合中に席の移動ができて好みのアングルから撮影できるのだ(2014年は1試合のみ)。カメラ女子には嬉しい企画で、来年は試合数を増やして実施して欲しい。
 そして、「カープ女子」で盛り上がった広島カープの新企画も秀逸だった。イベントでしか手に入らないカープ女子グッズを特典にし、関東からマツダスタジアムまで観戦に来てもらう「関東カープ女子野球観戦ツアー」を実施。新幹線代はなんと球団負担! 修学旅行気分で野球観戦に行けるという楽しい企画だったと思う。

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〝野球女子〟が増えたことは個人的には嬉しいことだが、なかにはマナーを守らない女子もいて、純粋な野球ファンを困らせている。そこで、筆者が個人的に、ここだけは守ってほしいと思うルールを紹介したい。
 
・ビジター(敵チーム)のエリアに入らない
 例えば、行きたい試合のホーム側のチケットが完売していたとする。ビジターの外野エリアが空いていたので、ビジター側のチケットを購入し入場した。これで、見たい試合はみられるが、ホームチームのユニフォームを着て応援することは外野ビジターエリアではルール違反である。各球場、「ビジターチームの応援はできません」などの貼り紙はしてあるものの、入場したい一心で思いがけないチケットを購入すると、座席で相手チームのファンと言い争いになったり、ヤジを飛ばされたりと楽しく観戦はできない。相手チームのファンも、その光景を良くは思わないだろう。どうしても買うのであれば、もちろん自チームのユニフォームは着られないし、大声で応援もできないことを覚悟して、ひっそりしていたほうが良い。周囲は相手チームのファンであることを忘れないように……。
 
・選手の力となる、熱烈な応援を心がける
 チーム全体を応援しているというよりは、特定の選手だけを熱烈に応援するという女性は男性よりもはるかに多い。同じ野球ファンとして、そういう女性の気持ちは理解できるが、なかには応援の方向が少し違った過激なファンも目にする。サインや写真を撮ってもらうためにどこまでも追っかけたり、練習中にしつこく声をかけたり、選手が野球に集中できない状況を作ることは良くない。当たり前だが、選手のプライベートに勝手に踏み込むこともNGだ。選手を応援するきっかけは、プレーでも顔でも何でもいいと思う。ただ、応援しているからといってなんでもあり、ではないことを心に留めておいてほしい。応援する選手がダメなときは叱咤激励し、活躍したら手放しに喜び、外野に座っていれば大きな声で応援歌を歌ったりすることが野球観戦の醍醐味でもある。
 

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この2点を心がけて観戦していれば、誰もが立派な〝野球女子〟だと思う。毎回同じ場所から見るのも楽しいけど、違った球場や別のエリアから観戦し視野を広げることで、今まで知らなかった選手の意外なプレーや表情も見られたりする。
 今シーズン、女性ファンの動員数が増えたことで来シーズンも各球団個性あるイベント企画を打ちだしてくるだろう。マナーを理解した熱い野球女子がもっと増えれば、スタジアムの雰囲気はもっと違うものになるはずだ。一時のブームではなく、野球場と野球観戦の素晴らしさをたくさん伝えていける勝利の女神たちが、各球場にたくさん集まることを期待したい。